ハゲタカ2.5 ハーディ

ハゲタカシリーズのスピンオフ作品。
ハゲタカシリーズの中で大きな空白部分をスピンオフしているので、筋は面白く、一気に最後まで上下巻読破できた。
ハゲタカシリーズを読んでいると、最終的な結末は恐らく推測できてしまうが、読んでいる途中でここは最後どのように帰結させるのかというところが何か所かあり、それなりに楽しめる。

全般的な話の流れは、経営が急に成り立たなくなった企業の中の攻防があり、意外性も十分に感じられその部分はさすがの面白さだった。ただ、えっそれだけというか、と表現不足に思ったところが何か所かある。特にスパイが手管を見せる部分が全般的に安っぽい。
得手不得手はあるだろうし、そういう部分で面白さを期待すべきところではないかもしれない。実際その面白さは期待していないが、話の筋として必須の過程でもあるだけに残念に感じるし、たぶんその部分は安っぽさが目立ってしまうのではないかと思う。

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