名古屋 – 鹿島

今季最終戦で鹿島戦は、0-1で敗戦。終わりに近づけば近づくほど抑揚のない試合展開になり、今季を象徴する点数を取れない、そもそも中々シュートに到達できない展開に陥って敗戦。

吉田以外はフルメンバーが揃うとは言え、相性も悪い相手でどのように戦うのか。降格の危機はほぼ消滅したが、鹿島はまだACLへの挑戦権が掛かっていてモチベーションが高い。そのせいか、鹿島サポーターはアウェイ側埋めている。ホーム側のスタジアムの人出は通常通りの印象。

鹿島とエドゥアルドネットは相性が悪そうで、シミッチを先発させた方が面白そう。あとは大きく変わらないはず。和泉と前田が先発でシャビエルがベンチスタートと予想したが、和泉がベンチにもいない。赤崎もいない。これは想定外。体調不良とかだろうか。ただ試合終了後のイベントには両名とも参加していたので、何だったんだろうか。

試合はベタ引きにはならず五分の展開が続く展開だったが、鹿島側は少しプレイが荒く、ファウルでよく試合が止まる前半だった。ただその中でもカウンターはしっかりと打つ展開にはなっていたので、いつもよりもはゴールが期待できそうな展開ではあった。ただ鹿島もしっかりと攻めてきてはいるので、危ないシーンは幾つか作られた中で、結局オウンゴールで失点をしてしまう。そのまま0-1で前半終了したが、そこまで鹿島に手を焼いている印象でもなかった。

後半もメンバー変更は無しに開始したが、試合展開としては前半と変わらず。五分の展開ではあったが、ビハインドを背負っている名古屋側はもう一歩押す気迫が足りない。バックアップメンバーもDFが多い状態で打てる手が少ない状態でこの辺りで和泉、赤崎がいない状態は気になる。比較的若いメンバーを中心に構成しているので、来季を見据えた戦力確認をしていたのではないかという疑念が少しよぎる。降格の危機が去って割り切ったところがあったかもしれない。結局同点、勝ち越しを狙えるほどのエネルギーが感じられないまま後半も終了し、最終戦も黒星。

最終戦も今年1年を象徴する点数の取れないままゲームが終わる展開で、勝てる勝てない以前のところで楽しみが少ない。守備がそこまで安定しているわけでもなく、攻撃は個人の打開に依存するところは結局大きく変わることはなかった。結果論ではあるが、監督交代以降の星勘定で残留が決まるなら、監督交代しなくてもミッションは達成できたはず。途中交代で指揮している監督がこの短い期間で劇的に何とかするには、G大阪のようにクラブでずっと働いていた宮本のような内部昇格による交代でないと難しいだろう。情報量が少なすぎるだろうし、戦術、戦略を浸透させる為の時間が足りない。

それからG大阪が蘇ったのは、宇佐美、井手口のカムバックも大きい。クラブ出身のカムバックである必要はないが、的確な戦力補強が最も効果的であることを物語っている。名古屋は結局これが出来なかったことが、今季の最大の敗因と言って良い。どのくらい風間監督の意向が反映されたかは知る由もないが、試合毎のメンバー選出の状況を考えると十分に反映できていなかったのではないだろうか。

試合終了後のセレモニーでは、社長、監督の挨拶にはブーイングが起こっていた。社長、監督というより今季の結果に対するブーイングだったと思われるが、監督へのブーイングは敬意に欠ける。先にも述べた通り監督交代が正しい選択だったとは到底思えないが、その問題はフィッカデンティには無関係のはず。就任タイミングとしてはかなりリスキーな状態だったと思われるし、そこで受けて貰えたことは感謝するべきだろう。そう思った人は周囲から聞こえてくる声にも比較的多かった。

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